21卒 新卒研修
Da Vinci Studio 21卒入社、第1サーバー部の小林です。 今回は、半年かけて行われた新卒研修について紹介します。これまでの簡単な経歴としては、情報理工学部の大学を卒業し、大学では主にPythonを使っていました。Rubyの経験は無く、RubyやRuby on Railsは内定者向けに出された課題で触り始めました。
人事研修
4 月
- クリティカルシンキング、ロジカルシンキング
- グループワーク
- ビジネスマナー講習
- 健康経営観点で生産性を高めるためのサービス設計を行ったプロジェクトワーク
- くふうグループの紹介と各社代表との交流会
技術研修
5 月
課題図書
読む課題図書から手を動かすことのできる課題図書まであり、今後の各研修を進めていく上での基礎知識を身につけることができました。 具体的には「プロを目指す人のためのRuby入門」「パーフェクト Ruby on Rails」「達人に学ぶDB設計徹底指南書」などがありました。
Rails チュートリアル( 1 month )
Railsチュートリアルの内容に沿ってプルリクエストを出しレビューをもらいながら1ヶ月ほどかけて進めていくという研修でした。 この研修を通してRailsについて学びを深めました。 ユーザー登録やログイン機構、メールを使ったアカウント認証やパスワード設定といったwebサービスを開発する上での一般的なトピックを中心に、RailsでのCRUD操作の基礎を学びました。
6 月 ~ 7 月
マークアップ研修( 10 days )
- 読めるHTMLが書ける
- 読めるCSSが書ける
- デザインが読める
という目標のもと、19 卒の先輩にHTML, CSSについて教えていただきました。 最終的には、くふうカンパニーのコーポレートサイトのスタイルをHTMLとCSSを用いて実装しました。 BEMを使った命名規則をもとにクラス名の命名をし、FlexBoxを用いてフレキシブルにレイアウトを組み、レスポンシブデザインに対応できるようなHTML, CSSの書き方ができるようになりました。
研修前まではCSSはただ見た目の再現をするものという認識でした。研修を通して、パーツや幅は何を基準にしたデザインなのか、画面幅が変わった時の挙動はどうなるのか考え、デザインの意図を汲み取り実装するものという認識に変わりました。
DB設計( 3 days )
テーブル設計とトランザクションについて、座学で学びました。実際に手を動かした点で言うと課題に対して実際にER図を作ってみてそのER図に対してレビューをもらう、というのも行いました。 DB設計の基礎的な部分ではありますが、正規化をしてテーブル設計をしたり、リレーションを考えながらER図を作成できるようになりました。
自動テスト( 4 days )
Everyday Railsを用いてRSpecについて学び、実際に用意されているコードに対してテストを書くという研修でした。 様々なマッチャを使ってみたり、mockを使って実装をしました。 RSpecでのモデルテスト、コントローラテスト、システムテストの基本的な部分とweb開発におけるテストの役割を知ることができました。
Web セキュリティ( 1 day )
Rails セキュリティガイドを読みながら適宜補足説明を受けるという内容です。 Webアプリケーションにおけるセキュリティの問題とそれらに対するRailsでの回避方法を学びました。
7 月 ~ 9 月
パイロットプロジェクト( 5 weeks )
パイロットプロジェクトは技術的制約や要件をもとにTODO管理アプリを作成するという研修です。 テーブル設計、ER図を作成し、タスクの洗い出しと見積もりをした上で開発をしました。
- ユーザーはGoogleアカウントを利用してログインできる。
- ユーザーはTODOを登録できる
- 担当者は別ユーザーをTODOにアサインできる
- TODOは複数の担当者をアサインできる
- 担当者はTODOを完了ステータスに変更できる
という要件をもとに実装を進めました。 Google認証を使った実装を経験できたのと、これまでの研修を活かしつつ実装を進め、学んだことを実践することでより理解を深めることができた研修でした。
プロジェクトワーク( 2 weeks )
プロジェクトワークは社内のドキュメントツールである kajero の改修タスクを行うという研修でした。 この研修で初めて社内で動いているプロジェクトに関わらせていただくことになり、2つのタスクを担当しました。 1つ目は更新情報をSlackに通知する/しないを選択できるようにする実装。 2つ目は下書き保存機能の追加実装。 この研修で初めて開発環境だけでなく、ステージング環境や本番環境にも触ることになったので、それぞれの環境へのデプロイ方法やその際の注意点などを学びました。 他の人が書いたコードを読み解くという点で苦労した部分もありますが、様々な実装の方法を知ることができ、良い経験になりました。
9 月 ~ 10 月
最後の研修( 2 months )
グループ会社の方から案件の説明をしていただき、それに対して実現可能な機能を考え、提案から実装、リリースまで行うという研修でした。 具体的には、不動産の買取再販サービス「おうちのくふう」が保有する物件の情報をkajeroを使ってグループ内に展開するという内容でした。 バッチを使って最新の情報を毎日取得する、スプレッドシートとの連携をする、ヘルパーメソッドを活用できた研修になりました。 またそれ以外にもクライアントと自分との認識に齟齬が出ないようなコミュニケーションの取り方を考えて試していました。 自分の言葉で確認をし、質問の内容によって同期コミュニケーションや非同期コミュニケーションを使い分けていました。 クライアントがいて、納期も設定していた研修だったのでこれまでの研修とは違った緊張感を持ちながら進めていました。
感想
研修の中では、基礎的なことのインプットとアウトプットがあり、また組み合わさって少し応用したアウトプットをしていました。インプットとアウトプットの連続が大変でした。新卒は自分ひとりだったので、当初わからない点があったときに気軽に同期に聞く、ということができませんでした。上司や先輩に質問するというのは最初躊躇してしまう部分ではあったのですが、そうするとわからないまま時間だけが経ってしまうので上司や先輩に質問する抵抗が薄れ習慣ができました。
- 研修の設計として、それまでの研修や課題図書がこなせているというものが前提に組まれていました。なので座学で得た知識を次の研修で実際に手を動かして学ぶことができたのでより深い理解に繋がりました。また、良かった点や反省点は次の研修で活かせるというのも個人的には良い部分だなと感じています。
- 毎週金曜日の夕方に振り返りをKPT法というやり方を使って行っていました。その週の良かった点、悪かった点を洗い出し、その次の週にトライとして目標を設定していました。行動ベースで振り返りができ、小さく目標を立てることができました。定期的に自身のことを振り返ることができていたことに加え、細かく具体的なフィードバックもいただいていました。
- リモートワークで入社当初からオンラインでのコミュニケーションということで少なからず不安はありました。しかし、SlackやGithubを使った非同期コミュニケーション、MeetやDiscordを使った同期コミュニケーションの使い分けができるようになり、質問などがあった際にもスムーズに聞くことができました。また、人事研修を通して多くの方とコミュニケーションを取りつつワークを行ったので、心理的なハードルがかなり下がりました。
さいごに
今回は21卒の新卒研修について紹介しました。
また、Da Vinci Studioデザイン部が発信するnoteやサービスの開発ストーリーもあるので、こちらも読んでみてください。
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