Da Vinci Studio Blog

株式会社 Da Vinci Studio は 2023 年 7 月に株式会社 Zaim と統合し、株式会社くふう AI スタジオになりました

AWS CodeBuildとGitHub Actionsを使ってテストカバレッジやサマリーを計測・表示させる

Da Vinci Studioサーバー部の徳元です。今回は私が関わっているプロジェクトでJestとGo(testing)のカバレッジやサマリーをAWS CodeBuildとGitHub Actionsを使って計測・表示した話を書いていきたいと思います。

自動テストを書きながらシステム開発をしている方も多いと思いますが、ただテストを書くだけでなくテストカバレッジを日頃から意識することで色々なメリットが得られます。例えば実装者はカバレッジの上昇がはっきりとわかることでテストを書くモチベーションが上がったり、レビュワーはカバレッジファイルを見ることでテストがされていない箇所や全体的にテストの手薄な箇所を認識できたりします。

カバレッジを見るために色々なツールを使うこともできますが、導入するのは手間やコストの面から面倒という方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はCodeBuildとGitHub Actionsを使うことによって簡単にそれが実現できるのです。

なにをやったか

私が担当しているプロジェクトではCIにAWS CodeBuild(以下 CodeBuild)を使っています。プルリクエスト(以下 PR)を作成したり、PRへコミットを追加してCIが回った後にJestとtestingのカバレッジファイルへのリンクや、それぞれの簡単なサマリーをPR上にコメントとして表示させるようにしました。

カバレッジコメントの例
※カバレッジの値は実際のものとは異なります

青文字となっている箇所をクリックするとAmazon S3(以下 S3)に置いてあるカバレッジファイルを見ることができ、カバレッジの詳細を見ることができます。

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開発者が成長・変化できるような組織アーキテクチャ

Da Vinci Studio 代表の吉川です。

Da Vinci Studio は、くふうカンパニーグループ内にある開発会社です。 グループ内外の受託開発の他、自社でもサービス開発に取り組んでいます。

異色なのはその成り立ちです。

くふうカンパニーグループはオウチーノ、みんなのウェディング、Zaim、RCUBEといった、もともと自社に開発組織を持ち自社で提供するサービスを持つ会社が集まりました。 そんな中で全く新規の会社として設立され、当初からグループ外の案件の受託を事業内容に入れて組織されました。

自社でしっかりとした事業体があるにも関わらず何故あえてリソースを他に割くようなグループ外の受託を始めたのでしょうか。

自立・自律する組織という考え方

前提として、くふうカンパニーはこの考え方を土台に据えています。 親会社はあくまで各事業会社を支援する立場であり、ユーザーの対面に立つ事業会社が主体的に意思決定をする。 お互い助け合いますし、グループ内での転籍・出向も積極的に行われていますが、グループ内の各社で人事制度などもバラバラです。

そんな中にある開発組織をどう設計するか。

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